不動産売買マッチングを「ロジック × AI」で高速化

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Case Study|実績・導入事例

不動産売買マッチングを「ロジック × AI」で高速化

必須条件はロジックで厳密に、好みのニュアンスはAIで再ランキング。
運用は現場に馴染みのあるGoogleスプレッドシート+GASを継続。スコア化根拠の可視化で、誰が提案してもブレない体制を実現しました。

Google スプレッドシートGoogle Apps Script (GAS) スコアリング/重み付け意味検索(ベクトル)説明可能AI

プロジェクト概要

  • ロジックで足切り:価格・駅距離・面積・築年・用途地域・告知 等を即時フィルタ
  • AIで再ランキング:文面・メモ・周辺情報から好みを抽出し意味類似で並べ替え
  • スコア化+根拠:0–100点と合致/減点理由を物件カードに併記
  • 運用は現場のまま:シート中心。GASで夜間処理/通知/テンプレ出力を自動化

背景と課題

候補が多すぎる

外せない条件での機械的な足切りが人手依存で、初動が遅い。

好みの反映が属人的

「静かさ」「眺望」などのニュアンスが担当者の経験に依存し再現性が低い。

説明に時間がかかる

「なぜ勧めるか」を端的に示す材料が分散し、準備に手間がかかる。

解決アプローチ(ロジック × AI)

1) ロジックで厳密に絞り込み

  • 必須条件(価格/駅距離/面積/築年/用途地域/ペット可/告知 等)を明文化
  • GASの夜間ジョブで取込・正規化(住所/単位/重複/欠損補完)
  • ルールエンジンで一致/不一致を即時判定

2) AIで“好み”を理解し再ランキング

  • 面談メモ・メール・説明文から重視点を抽出
  • 意味類似(ベクトル検索)で候補をスコア化
  • カードに根拠テキスト抜粋を併記し納得感を担保

実装と運用(スプレッドシート+GAS)

自動化の例

  • 夜間処理:データ取込/正規化/重複排除/ペナルティ付与
  • 通知:高スコアの新着を担当宛にメール通知
  • テンプレ出力:提案PDF・メール下書きをワンクリック生成
  • 監査性:共有ドライブ設計と更新履歴で変更ログを保存

ガバナンス方針

  • 取り込みは公開情報+自社保有データを基本
  • 規約に反するスクレイピングは不実施
  • 個人情報の最小化/権限分離/操作ログ保存を徹底
  • 社内Googleアカウントでの権限管理を前提

API・CSV・共有ドライブなど、現場に合わせて連携方式を選定します。

結果(定性的な効果)

初回提案までの短縮

前処理と足切りが自動化され、候補提示までの初動が軽くなりました。

説明の一貫性

スコアと根拠が並ぶことで、顧客説明がスムーズに。担当に依存しづらい形に。

属人化の抑制

評価軸・重み・ペナルティを明文化し、チーム全体で再現性を確保。

※ 数値効果は業務量・データ連携範囲により変動。公開可能な場合は別途掲載します。

お客様の声

シート運用のまま導入でき、初回提案までが明らかに早くなりました。合致理由が数値とテキストで示せるので説明がしやすいです。

評価軸が統一され、候補の出し方が標準化。新人の立ち上がりも早まり、属人化が減りました。

進め方(お問い合わせ〜納品〜改善)

  1. 1. 初回ヒアリング(0.5–1週)

    現状の運用・KPI・データ範囲を確認。既存シートの列定義を共有いただきます。

  2. 2. 要件定義・設計(1週)

    評価軸/重み/ペナルティ、連携方式、スコア表示仕様を確定。

  3. 3. PoC構築(2–3週)

    取込/正規化/足切り/基礎スコアを実装し、小規模で試験運用。

  4. 4. AI再ランキング導入(1–2週)

    意味検索・根拠表示・統合スコアを追加。ログ収集を開始。

  5. 5. 現場試用・微調整(1週)

    表示/しきい値/テンプレを微調整。数字と体感のギャップを解消。

  6. 6. 本番移行・定着支援(0.5週〜)

    運用手順・権限・ログ設定を確定し切替。教育・ドキュメント整備。

  7. 7. 継続改善(任意)

    重み学習、評価指標追加、テンプレ改善などを継続実装。

※ スケジュールはデータ量・連携範囲により前後します。

提供範囲と非対応

提供範囲

  • スコアリング設計(軸/重み/減点ルール)
  • データ取込と正規化(住所/単位/重複)
  • スプレッドシート+GASの自動化
  • AI再ランキング(テキスト意味類似)
  • 提案テンプレ整備(PDF・メール)

非対応・留意

  • 規約に反するスクレイピングは実施しません
  • 個人情報の最小化/権限分離/操作ログ保存を原則とします
  • 社内Googleアカウントでの運用を前提とします

本事例に関するお問い合わせ

導入可否のご相談や詳細な構成の共有をご希望の場合は、下記よりご連絡ください。

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